1. 手仕事を楽しもう

手仕事を楽しもう

園長コラム

 気温が下がり雨の多い10月でした。年長児の四季の森は残念ながら雨になりましたが、葛西臨海水族館で楽しい時間を過ごしてまいりました。大きな魚を見ては感動の声が上がり、仲間と充実した時間を過ごしました。年少児のお芋ほりでは親子で収穫体験、土いじりを楽しみました。大きなさつまいもを掘っては、お母さんに見せる子どもたち。自ら収穫した喜びと、お芋を持つ姿は自信に満ち溢れていました。

 

 さて、秋の深まりを感じるこの季節に、私たちは手仕事を保育に取り入れていきます。保育室に毛糸玉がつまった籐のカゴが出されます。色合いは、どのように組み合わせても調和的になるように配慮し、子どもの手にあわせた長さにしてあります。

年長児は織り機を行います。ポシェットやお財布、ベルトなど作りたいものを選びます。作りたいものの幅に合わせて織り機にタテ糸を張り、毛糸をヨコ糸にし、上下上下とくぐらせていきます。指先をこまめに動かし、とても集中する作業です。初めは一列ごとに担任が確認しながら進めますが、慣れてくると正確にくぐらせられるようになります。毛糸の選び方にも個性が出ます。規則的に色を並べることに美しさを感じる子もいれば、多くの色を使うことに喜びを感じる子もいます。織り地をしっかり詰めてできると、丈夫なものができます。最後に担任がボタンや肩かけをつけ仕上げます。2~3ヵ月かけて作る大作です。

年中少児はボンボン作りを行います。中心をくりぬいたドーナッツ状の厚紙に毛糸を巻き付けます。普段使わない曲線的な手の動きに初めは苦戦しますが、慣れてくるとスムーズにできるようになります。少し巻き付けた時点で完成にしようとする子には、担任が励ましの言葉をかけます。厚紙が毛糸でいっぱいになったら完成です。担任がボンボンに仕上げます。カバンにつけたり髪飾りにしたりと、思い思いに子どもたちは使います。

 

 手仕事は、イメージしたことを、手を使って実現していきます。間違えたら戻ってやり直し、最後まで仕上げることで、「意志」を育てていきます。繊細な指先の動きは、「思考力」を培います。また、最後までやり遂げた達成感は「自信」にもつながります。ご家庭でも、やれることに少しでも挑戦する環境を大人が作ってあげましょう。凝った作品でなくても折り紙や粘土、家でのお手伝いなどはできるかもしれません。そして大事なことは、完成度を見るのではなく、その子が一生懸命取り組んだことに対してほめてあげてください。私たち大人もそうですが、人間の意欲は、自分の行為が周りから受容、承認されたときに初めて「これでよいのだ」「次も頑張ってみよう」という安心感や自信を持つことができるのです。

 

 来月は縦割りクラスで音楽会があります。子どもたちは今ライゲンを楽しみながら音楽会に向けて活動しています。成長した子ども達の姿を楽しみにしていてください。

 

副園長  齊 藤 晴 彦

2017年10月27日

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