楽器あそび

園長コラム
 落ち葉の舞う季節になり、2学期も残すところ1ヶ月となりました。
4ヶ月に渡った2学期は、園生活を積み重ねながら様々な行事に取り組み、とても充実した日々でした。子ども達は、運動あそび・染色・陶芸・重ね煮作り・身体表現など幅広く活動することが出来ました。
 
 先日、たてわりクラスは、「子ども音楽会」を行い、クラスで楽しんできた劇遊びを保護者の皆様にご披露いたしました。そして、年長児は「楽器遊び」も行いました。
「合奏」ではありません。「楽器遊び」というところが嶺町幼稚園らしいもので少し説明が必要かもしれません。
 
 当園では、幼児期に静かな環境のなかで「音に耳を傾けること」をとても大切しています。雨が降り出した音だったり、教師の静かに歌いだす声だったり・・・あたたかみのある音が安心とともに子どもの瑞々しい聴覚を育てます。そのような考えから幼児期に適した楽器を選び、年長児は綺麗に響くトライアングル・木製のウッドブロック・キンダーハープに10月末頃から触れてきました。子ども達は担任と年長児だけで行うこの特別な時間がとても好きです。これらの楽器を歌に合わせてリズム打ちするのではなく、音色を「聴く」という体験が中心です。楽器の特性に合わせた遊び方をたてわりクラスの教師達が「お話仕立て」にして考えました。
 特に、キンダーハープは響きすぎないように設計されています。(共鳴箱がついていません。)他者に聴かせるための楽器ではなく、子どもが胸にハープを抱き奏でると音色が自身の耳や身体に響き、音を感じるものです。音階はペンタトニック(半音がない5音階)で、どのように弾いても調和的な音になります。とても繊細な弦楽器です。始めた頃の子ども達は手首や指が固く、力が入りすぎて、音が割れてしまいます。けれども、柔らかく指が動いた時にきれいな音色が響くことに子どもは気づいていきます。そうして、すこしずつ身体の固さが和らいでいき、開いた音色になっていきます。「子ども音楽会」当日は、40名~50名のご家族の前で行いますので、小さな音色を後列までお届けできないのですが、子ども達が集中している姿をご覧いただけたかと思います。
 
 私達人間は感覚を通して外側から情報を得、それが身体をつくり、思いや考えに繋がっていきます。乳幼児期に視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚・・、素直な感覚が発達することはとても意味深いものなのです。
園長   手 塚 映 子

2017年11月29日

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