学びの原点

園長コラム

  先日年長児と雪山合宿に行ってきました。天候に恵まれ、ふわふわに積もった雪の中で、思いっきり遊ぶことができました。雪道散策では、誰も通っていないサイクリングロードを山の奥まで歩き、あたり一面の銀世界に加えて、うさぎやテンの足跡がくっきりと残る景色に歓喜の声があがりました。雪山ならではの体験を存分にできた2泊3日でした。
 
 雪に触れる体験を通して、子ども達は多くの発見をしていきました。パウダーの雪はなかなか固まらず、水分をふくんだ雪が固まりやすいことを、雪だるま作りや雪合戦から気づきました。大きな山を作ってから穴を掘ることでかまくらができることを、話し合いの中で理解していきました。坂道を何度もおしりですべって作った滑り台では、上るときに足跡を付けてしまうと滑りにくいことに気づき、上る場所と滑る場所を分けると、なめらかな滑り台ができることを学びました。また、動物の足跡に興味を示し、新しい足跡を見つけるたびに動物の種類を尋ね、動物の歩き方の違いや形状を知るきっかけになりました。たっぷり遊ぶなかで、「先生なんで」「こうしたらできたよ」など、主体的な声が多くあがりました。
 幼児期は、体験を楽しむことから学びにつながります。知的に何かを学ぶのではなく、自分で触れて、感じる体験が、学びの原点になります。触ったらやわらかかった、こうしたらできた、など実体験から多くのことを能動的に吸収していきます。それに大人が共に居て共感したり、対話することで、学びがもっと興味深くなります。
 しかし、いざ子どもが何かを学び始めると、大人はつい押し付けがちになってしまいます。正解を誘導させてしまったり、これはどうなのと深追いしすぎてしまったりします。子どもが興味のないことも、その子のためだと思い、毎日行ってしまったりもします。しかし、大人に強制されると自由が制限されてしまい、子どもはつまらないと感じてしまいます。最終的には親がしかってやらせることになってしまうことにもなりかねません。大人がよいと思って準備をしたことに対しての反応が薄くても、それはこの子には合わなかったのだと思える気持ちも大切ですね。
 
 子どもが自分らしく生きるための援助をすることは私たち大人の役割です。誰一人として同じ人生を歩むことはありません。幼児期には知的に何かを学ぶことよりも、知りたいと思う心を育てることが大切です。そのような心を育てるためにも、子どもの話を聞き一緒に気づきを楽しんでいきましょう。
そして周囲とではなく以前の子どもの姿と比較して子育てをしていきたいですね。
 
副園長  齊 藤 晴 彦

2018年1月26日

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