1. 子どもの言葉と行動をつなげる

子どもの言葉と行動をつなげる

園長コラム
 新年度が始まって1ヶ月が経ちました。当初の緊張も少しずつほぐれ、のびのびと遊んでいます。反面、登園を渋ったり、わがままを言ってみたりと、自が出てくる時期でもあります。本音を保護者に伝えられることはよいことです。大人はその一言一言を心配せずに、安心して幼稚園に通える空気を作ってあげましょう。
 
 先日幼稚園のサクランボを食べました。週末の暖かさで実が一気に膨らみ、赤々と輝いていました。年中児がそのおいしそうなサクランボを見て、私のところに担任と一緒に来ました。「サクランボはいつ食べられるの?」と聞きたかったのですが、照れてなかなか言葉が出ません。担任は、そこで代弁するのではなく、一緒に私に尋ねることにしました。そして私が「今日食べよう。サクランボを収穫するときに声をかけるね」と言うと、嬉しそうに遊びに戻っていきました。収穫するときになると、その子は積極的にお手伝いをしてくれました。自分の言葉で伝えられた喜びを感じたと思います。主体的に動く姿から自信もつけたように見えました。その後私に会うたびに、「さくらんぼありがとね」と伝えてくれます。周りの子も喜んでサクランボを食べていたのですが、きっかけを作ったことを誇らしく思っていたように感じます。また、おかわりを求めた子には、もう一つあげることにしました。大人があらかじめルールを決めすぎず、子どもの思いをまずは聞いてあげることを大切にしたいものです。
 
 たどたどしい子どもの話し方につい待っていられず、「~なんでしょ」と決めつけたり、代弁しすぎていませんか?
 
 代弁する→一緒に言葉にしてみる→一人で言えるようになる、過程を踏んで自己表現力が育っていきます。代弁が多く必要な入園当初から、体験を積んで年中児の中頃には一人で伝えられるようになってもらいたいと思っています。それは大人が言葉だけで誘導して育まれるものではありません。
 コツとしては、
 〇子どもが行おうとすることに初めからストップをかけすぎない(危険のない環境下で、多くの挑戦をさせてあげたいですね。)
 〇肯定的な言葉がけを心がける(大人の言葉で管理しすぎないようにしましょう)
 〇最後までやりきる体験を見守る(子どもは考えながら行動しています。大人が結果を先走らずに、子どもなりに結論を見つけられると良いですね)
 〇一緒になって考える(子どもの話から、どんなことを考えているのか、どうしたいのかを汲み取りながら話を聞いてみましょう)
 
 子どもの行動が自由に広がり、言葉が豊かになっていく過程を一緒に楽しみたいですね。
 
副園長  齊 藤 晴 彦

2018年4月27日

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