1. 目には見えないもの

目には見えないもの

園長コラム

 落ち葉の美しい季節になりました。先日、園庭で赤や黄色に色づいた落ち葉を丁寧に拾い集めている子ども達を見かけました。その落ち葉のブーケはお家にもって帰りたいくらい特別なものになりました。幼児にとって、どんぐりや小石・小枝や野花が宝物になり、虫や動物は仲間であり、泥んこや水は一番に楽しいおもちゃですね。
 幼児期の子どもは自然界に深く繋がっていて、尊い大きな力に守られていると実感することが多々あります。例えば、子どもは本質を直観的に理解します。よいものを目にし、耳にした時、手にし、食べた時、心から満足していることがわかります。それは、大人が喜ぶような大げさな笑顔や興奮気味なアクションではなく、心の内側で反応しているからこそ、表は控えめな雰囲気が漂います。先日のたてわりの音楽会ではお母様方がクッキーを焼いて用意して下さいました。ほどよい甘さのクッキーを口にした時、私の隣の子どもがぼそっと「美味しい」とつぶやき、もくもくと3 枚のクッキーを食べ切りました。材料やレシピに配慮があったことはもちろん、多くのお母様方のお気持ちと手が加わっていることを子どもは感じとります。そして、毎日担任が語る昔話からもその根底に流れている人生の叡智を心の栄養にしています。
 自然界の繋がりから離れた大人は表層的になり、合理性や便利性・形にすることに追われ、気持ちが忙しくなりがちですが、目には見えないけれど大切なものを見失わないようにすごしていきたいものです。私達大人がよい気持ちで知恵をもって生活し働く姿から子どもは精神性を感じとり、それが将来の生き方の背景になっていきます。

 私の好きな詩をご紹介します。オイリュトミーの際に中谷先生が子どもと一緒に唱えているものです。

光の中から生まれてきました。

清らかな天の高みから、この地上に降りてきました。

大地でしっかり生きるため、

大地でしっかり生きるため、

大好きなお日様、お月様、お星様、

それらは私達の心の中で輝いています。

1 年を穏やかに締めくくる12 月になりますように・・・・。

2012年11月30日

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