明日を信じて

園長コラム

 一段と寒かった今冬でしたが、陽の光に春の明るさを感じる頃となりました。いつのまにか花壇にはチューリップの芽がでています。植物が芽吹き、花々が色とりどりに咲いていくこれからの季節、子どもの心も、小学校入学・進級にむけて夢や期待でふくらんでいます。「桃色さんになったら大きい部屋で遊べるよ。」「藤色さんになって、織り機でポシェットを作るんだ。」「小学校でお勉強するよ、すごいでしょ!!」・・・ひとつ大きくなることを素直に喜ぶ姿を見ていてとてもうれしく思います。
 幼児期の子どもは「大きくなったらきっと出来る」という自信を持っています。園生活ではこの純粋な前向きさを大切にしてまいりました。そして、卒園後も子ども達が「自分の明日を信じる力」をいつまでも持ち続けていて欲しいと願うばかりです。それは生きる底力となって子どもを支えていくはずです。
 大人は先が予測できる分、つい心配が多くあがってしまい、子どもが困らないように先回りしていろいろなことを教え込もうとします。わが子を思うがためといえ、きりがありません。また、「こんな子になって欲しい」という願いが強くなりすぎると、目の前の子どもの心を見失っていきます。子どもは、今の自分にそぐわない大人の要求に応じて「背伸び」ばかりしていますと、疲れて、大きくなることに希望がもてなくなっていきます。そのような傾向が日本の教育や親子関係から見られるのは確かです。
 嶺町幼稚園の子ども達が幼児らしい園生活を満喫したように、小学校・中学校・・・・とその時代ごとに夢中になること・真剣に取り組むべきことに子どもが集中できますように、ご両親が一番の理解者であり応援団でいてあげてください。
そして、家族だから出来ること・家族として大切にしていきたいことを、ご両親が積み重ねていく毎日に「人として豊かに育っていく土壌」があります。子どもが「両親に守られている」という実感と「家族のひとりである」という良い自覚をもって伸び伸びと生活ができていたなら、学校や社会において、子どもは皆さんに可愛がられながら自己成長を遂げていくことでしょう。
 嶺町幼稚園の子どもは、自分自身の力で出来ることを増やしていった体験と実感・自分がやってみたいことをやり通し、やり尽くした満足感をもって、地にしっかり根を張ることができたはずです。これから、芽をだし、それぞれの花を咲かせ、実を結ぶ為に、健やかにまっすぐ伸びていきますよう心よりお祈りしております。

2013年2月28日

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