自由遊び

園長コラム

 八重桜の花びらが舞うなか、暖かい日差しが降り注ぐようになってきました。幼稚園には新入園児の明るい声が響き、進級児も新しいクラスで意気揚々と遊んでいます。新年度が始まった喜びを実感します。

 

 子ども達の遊びを見ていますと、成長と共に変化が見られます。入園当初は、子どもが遊びやすいよう、保育室に家や電車などを作っておきます。初めはその設定が遊びのヒントになり、子ども達は居場所を見つけていきます。慣れてくると、自分のやりたい遊びが出てきます。自らおもちゃを選び、お店屋さんごっこ、お家ごっこなど、身の回りで起きた体験を遊びにしていきます。子どもの思いが実現できるように、私たちは援助していきます。自分で考えたことが実現されることは、喜びと同時に達成感になります。この達成感の積み重ねがその子に自信をつけさせていくのです。

 縦割りクラスでは新しい遊び、建設的な遊びをできるだけ子どもたちに伝えるようにしています。縦割りクラスになるとお家はあっという間にできてしまいます。しかしその後、お家の中でおしゃべりしているだけでは遊びは続きません。私たちは遊びが連続・発展していくためのヒントをあげたり、一緒に相談したりします。布が足りなかったら板とひもを組み合わせて壁や屋根にしてみる、ついたての代わりに丸太と板を使ってお店にしてみる、水族館を作ったらチケットを配ってお客さんを呼んでみるなど、一つのヒントで遊びの可能性が広がり、新たに楽しくなってきます。年長児には、「もっと家を広くしてみよう」「もっとお客さんを呼んでみよう」と、積極的に取り組んでいってほしいと思います。自分の内にある思いや考えを外の世界に創り出していくために仲間と協力し、創意工夫を積み重ねていく過程は仕事に通じていくものです。

 

 入園当初は自分のことで精一杯だった子も、年中児になると友達と一緒にいる喜びを感じるようになり、年長児では周りを見ながら活動できるようになります。子ども達が試行錯誤しながら夢中になれる遊びの時間を大切にし、私たち大人も一緒に考え、新しい世界を広げていってあげたいですね。

 

副 園 長  齊 藤  晴 彦

2014年4月24日

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