1. 生きることの基礎をつくる

生きることの基礎をつくる

園長コラム

 4月のNHK放送「クローズアップ現代」で、「子どもの体に異変あり~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍」といった内容を観ました。しゃがめない小学生や片足立ちでふらつく中学生など、手足や腰の運動器(骨や筋肉など)が十分に機能していない子どもが少なくないということです。高齢者に多いロコモティブシンドローム(運動器症候群)になるリスクが高く、文科省では約20年ぶりに学校健診の大幅な見直しを決め、運動器検診を加えるように検討しているということです。

 番組内で、中学生の実例、検診・予防の実践などに加えて、大学の医学部教授・整形外科医といった専門家の下記のような見解がありました。

 ○子どもの体は軟骨部分が多く筋肉などが柔らかい、本来柔軟なはずなのに、関節まわりの筋肉が硬くなり、運動器機能不全が起きている。

 ○その原因として運動不足があげられるが、特定のスポーツの過度の練習でも同様な症状が診られる。また、日常生活で子どもの動きにバリエーション・多様性が乏しくなっている

         ○大切なのは、その時期の子どもの体の特徴にあった運動を配慮すること。

  中学生以前の子ども時代に体を動かす遊び・生活習慣をもっと重要視すべきである。 

 

あらためて、嶺町幼稚園の教育環境に大きな意味を見出した思いです。

これらに関連する内容を昨年の7月の幼稚園便りに書いていましたので、掲載します。

 

(平成25年6月27日発行 7月の幼稚園便りより)

 

園庭で遊ぶ子ども達を見ていますと、とてもエネルギッシュだと感心します。

縄跳び・鬼ごっこ・うんていなど、運動あそびはもちろんのこと、だんご虫を探してあちらこちらの植木鉢を動かして歩いたり、砂場で穴を掘ったり、バケツに水を入れて運んだり、夢中になっている子どもは疲れ知らずです。年少児は楽しいことがあれば何度も繰り返し、年中児は自分が出来るようになったことをすぐに大人に見てもらいたくなり、年長児はいろいろなことに挑戦してみたくなります。そんな快活さをみんながもっています。

そして、遊びのなかで子どもはいろいろな要素の動きを自然に行っています。力強さ・繊細さ・バランス・・・身体の部位が連動して動いているといってよいでしょう。

動き回る毎日のなかで身体はつくられ、乳児に見られる原始的な反射がなくなっていき、器用になっていきます。

幼児期の柔らかい身体が調和的に発達していくことがとても大切です。生き生きとよく動ける環境を整えてあげたいものです。かといって特別なことは必要なく、特定のスポーツの訓練は身体の動かし方・筋肉のつき方など偏りがちで、幼児には早すぎるといえます。遊びや生活のなかの行為は、幼児の豊かな感覚や情動とつながって、身体を動かすことに喜びや満足感がともない、心身が幅広く調和的に発達していきます。

歩き、走り、よじ登ったり跳んだり、くぐったり転がったり、、、重たいものを持ち上げる・運ぶ、雑巾をしぼる・雑巾がけをする、日常の積み重ねが力になります。

また、私達大人が動くことを億劫がらずに活動的にすごしている姿が子どもの生命力にとても良い影響を与えています。

5月のたてわりクラスの勉強会では「運動遊び」を保護者の皆様と楽しみました。

大縄跳び・ボール投げ・あやとり、子ども達に好きになってほしい遊びですが、出来るようになるきっかけや工夫が必要ですし、一人ではできない遊びです。勉強会後に早速、お母様がご家庭で遊んで下さったようで、幼稚園での取り組み方が積極的になってきました。(年少児もボール遊びはお勧めです。距離を短くして大人が下投げをしてあげれば、胸でボールを受け止めることが出来ます。)

当園では、よく動く頑張りのきく身体をつくる環境や配慮に努力しています。

体が思うように動くのはとても気持ちが良いものです。体と心は繋がっています。

身体の基礎を幼児期にしっかりつくっていきましょう!!

 

 園 長     手 塚 映 子

 

2014年5月27日

< 2014.5.27  |  一覧へ戻る  |  朝顔 >

< 前ページ  |  一覧へ戻る  |  次ページ >

最近の画像

このページのトップへ

このページのトップへ