1. 創立者 生誕100周年に寄せて

創立者 生誕100周年に寄せて

園長コラム

 10月は秋晴れが続き、心地よく活動できる季節になりました。どんぐりひろいやおいも掘りにでかけたり、野菜の重ね煮をおいしく頂いたり、たてわりクラスでは、メルヘンのライゲンがこれから始まります。夏の溢れるエネルギーが凝縮されて“実”になっていく季節の巡りのなかで、園生活にも落ち着きが生まれ、子どもに集中力がついてくるのが11月です。

 

 そして、秋の深まる11月にみねまち学園では「文化の薫り展」をおこなっています。書道・華道・保護者のサークルなどの作品展示や活動報告、趣深い2日間になっています。この「文化の薫り展」は当園の創立者齊藤ちよの思いから始まりました。

今年は生誕100周年にあたり、特別コーナーに絵画・書道・人形が展示される予定です。(詳細は別紙のお手紙をご覧になって是非いらしてください。)

 

 齊藤ちよは、高校の国語の教師をしていた経験から「幼児期に人格形成の基礎が築かれる」と実感し、この地に幼稚園を設立しました。地域に根づくようにと、その頃の住所表記だった「嶺町」を名称にしたそうです。そして、園長として保育・運営に取り組む忙しい毎日のなかでも、東京教育大学(現・筑波大学)の研究室に通い、常に、学ぶことに意欲的でした。その姿勢は生涯を通してかわりませんでした。

 特に園長職を退いた後は、シュタイナー教育の海外の現場に足を運び、人形作りや人形劇を習い研究し続けました。私が同行した時もありますが、ドイツ人の先生について朝から晩まで針を持って、出来るだけ多くのものを習っていきたいと熱意にあふれていました。帰国すると、自分が納得するものが出来るまで作り続け、それらを、園のお母様方に教え伝えていくことに力を注ぎました。興味をもって続けてきたお母様によって「手作り人形」「人形劇」のサークルができ、現在に受け継がれています。

 また幼児に昔話を語るのに、多くの文献を集め調べて台本をつくり、何度も練習をしていた姿に、子どもを大切に思い、昔話への深い造詣があるからこそと尊敬していました。その台本がまとめられ、本になって出版されたのが、78歳のときです。

 齊藤ちよは、子ども達・保護者のみなさん、私達教師に、多くの種を蒔いていってくれました。生涯、社会に向き合い、若々しい感性を持ち続け、豊かに年齢を重ねていった姿は、今でも、これからも「お手本」です。

                           園長 手 塚 映 子

2015年10月27日

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