1. 年長児の船作り

年長児の船作り

園長コラム

 これから梅雨に入りますと、子ども達は室内で体を動かすゲームや、雨の季節の歌やライゲン(表現遊び)を楽しみながらすごします。そして、年長児は木工の「船作り」が始まります。昨年の年長児の姿を見てきた子ども達は、とても張り切って取り組みます。

 

 船の構造はシンプルで、木工製作にていねいに向き合えるよう配慮しています。

子ども達は遊びのなかで、4週間ほどかけて少しずつ作り上げていきます。

①    ベースになる板を切ります。厚み1.5㎝の板を切りおとすには

力と持続力が必要です。汗をぬぐいながら一度に切ってしまう男児

や、何回かにわけて頑張る子もいます。切りおとした瞬間に達成感

があります。

②    やすりで表面を磨きます。なめらかにするとクレヨンの色が

きれいにのるからです。クレヨンのロウが簡単な防水になります。

③    小さな木片を組み立ててみて、デザインを検討します。いろいろ

な形の木片をどのように並べるか・・・何回も置いて試してみて、

子どもは、形の成り立ちがわかってきます。

④気に入った形が決まったら、釘で打ち付けます。

釘を左指で押さえ、手元をよく見て、トンカチで丁度よい力加減で

打つことは、多くの要素が連携しあってできる難しい作業です。

また、木片の厚みに適した釘の選び方を担任から教わります。

薄い木に太い釘を打てば割れてしまいますし、厚い木に短い釘では、

打ち付けられないことを、体験を通して学びます。

⑥釘を並べて打って、タコ糸を巻き付けたり、工夫していきます。

なかには「この木を斜めに留めたい。」など、自身のデザインを叶えるための方法を尋ねてきます。難しいものには教師が少し手を貸します。

⑦旗を打ち付けて出来上がりです。(保護者に木綿の旗を長い釘に縫って頂いたものです)

 

 木工製作にかかわりながら、子どもの感覚や心や頭が生き生きと働いています。

思うように釘が打てなくてイライラしたり、うっかり手を切ったり、打ちつけて「血豆」ができるようなこともあります。けれども、思い通りにできた時の喜びや完成を望む気持ちが大きいからこそ頑張れるのです。このような長期間にわたっての活動は年長児だからこそできるものです。年少・年中の体験が力になって子どもの発達を促してきたことが、年長になりますと多くの場面で実感します。

できあがった船は宝物です。7月にプールに浮かばせて遊びます。

  園 長   手 塚 映 子

2016年5月26日

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