1. 子どもとの対話

子どもとの対話

園長コラム
 一雨ごとに秋の訪れを感じる季節になってきました。運動会に向けて子ども達は、体を動かすことを楽しんでいます。運動会では、一回り大きくなった伸びやかな姿をご覧ください。
 
 私は年長児のリレーを担当しています。言葉が育ってくる年長児の活動では、過程において対話を意識するようにしています。自ら話し、一緒に考える時間を作ります。リレーのルールを説明し、数回行った後、どうしたら早く走れるかを聞いてみました。すると、「足を高く上げて走ったらどうだろう」「手をたくさん振るとよいかも」中には、「脇を占めて腕を垂直に振ると早く走れるような気がする」という子もいました。子ども達の意見を汲み取り、それぞれができそうなことを意識してもう一度走ってみます。すると、思い思いに感触があったようで、「早く走れたね。」「~君、早いじゃん」など、仲間との会話も自然と弾みます。続いて、チームで早く走れる方法を尋ねてみました。すると、「走りながらバトンを渡す」「一生懸命応援する」などの声があがりました。自分で考えた意見は、活動の主体性につながります。器用さや走りには個人差がありますが、こうしてみようという意欲から、どの子も一生懸命取り組み、チームの輪もみるみると深まってきました。その姿は、とても頼もしく、やり切った充実感や達成感が溢れます。子ども達の声に耳を傾けることで、次々と子ども達は意見を言います。その言葉が実行に移されたとき、子どもは新たな自信を手にするのです。
 
 幼児教育要領の改訂に伴い、「主体的・対話的で深い学び」の大切さがうたわれています。主体的にとは、周囲の環境と自ら関わろうとする力です。対話的にとは、誰と(保護者、友達、保育者、もの、自分)どう関わっていくかです。言葉でのやり取りだけでなく、どう考え、どう行うかも大切です。そしてその関わりが、将来の学力につながっていきます。
幼稚園は、面白さ、不思議さ、心地よさなどを感じる時間、チャレンジしたくなるような場面、皆で取り組む有意義さを味わうことなど、多様な状況が生まれる環境と言えるでしょう。身近なことに主体的にかかわり、自分の力で行うために考えたり工夫したり、時には教師の力も借りながらやり遂げる過程にこそ、幼児の学びがあります。
 
 リレー活動に取り組んできた年長児は、周囲との関係性においても大きく変化してきました。勝ったときには仲間と抱き合い、負けたチームには拍手をしてねぎらう気持ちを持つなど、様々な気持ちが揺れ動き、仲間を思う心が育ってきています。
チーム一丸となって走るリレーをどうぞご期待ください。
 
副園長  齊 藤 晴 彦

2018年9月28日

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