1. ​いろいろな人と一緒に

​いろいろな人と一緒に

園長コラム
 満開の桜から新緑の美しい季節になりました。
早いもので、新入園児は「おにぎり弁当」が始まり友達や先生と過ごす時間が長くなりました。5月に入りますと、みんなで食べるお弁当・多摩川への散歩・水彩・・・と、子ども達は楽しみを増やしながら、ますますクラスに慣れていくことと思います。
また、縦割りクラスでは「オアフプール」・運動あそび・年齢別活動などが始まり、園生活に多様な活動が加わります。
 
 5月の子ども達は4月の緊張や高揚感が収まり、少しずつ自分らしさを発揮していきます。年少児は先生の顔色を見ながらもいたずらをするようになり、年長児は「藤色さんだからお世話をしなくちゃ」と頑張ってきたところが、肩の力が抜けて自分の事にも集中するようになります。年中児は年長の手を借りずとも出来るようなれば「藤色さんは威張るからなあ。」と文句を言いたくなるかもしれません。
それはクラスのなかで子ども達が本音で過ごし始めるということで、毎年ながら5月からが本格的なスタートのように感じます。
 そして仲間と1年間、家族のように園生活をおくりながらお互いのことを知っていきます。すぐ泣く子・いつも怒っているような子・少し乱暴だけど困っているとすぐに助けてくれる男の子・面白いことを言って笑わせる子・絵が上手で隣で真似して描きたくなるような友達・なんでも気が付く女の子・昆虫に詳しい子・・・子どもは「みんなが自分と違うということ=いろいろな人が居るということ」を無意識ながら実感し、お互いに影響し合い社会的センスを身につけていきます。
 
 16年も前の話ですがカナダを旅行した際に、その州では友達遊びを奨励するために「公立・私立ともに小学校の9歳までは宿題をだしてはいけない」という法律があると聞きました。それは、多民族で構成されるカナダの社会で犯罪予防や協力的に仕事が為されるように、人間関係のセンスを養うことが重要視されているのでした。9歳というのも心理学的に根拠があって、心の垣根が低く柔らかい共感性をもって何でも吸収していく年頃までに、遊びや家庭・地域の営みを通して身についたものが基礎となって、人格が成熟されていくからです。
 
 クラスの一日一日いろいろなことが起こるからこそ、子ども達はいろいろに多様的に賢くなっていきます。私達大人は急がず慌てず寄り添ってまいりましょう。
新しいクラスが、子どもそれぞれに居心地の良い「成長の場」となっていきますように根気強く保育に取り組んでまいります。
園 長   手 塚 映 子

2019年4月25日

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