1. 中学生の職場体験によせて

中学生の職場体験によせて

園長コラム
 毎年、2学期に入りますと近隣中学校から数名の中学生がやって来ます。
「職場体験」という授業で中学2年生が希望した職種の仕事を3日間体験します。
事前から子ども達が主体的に取り組めるように配慮されていて、当人達からオリエンテーションの日時について幼稚園へ電話がかかってきます。普段はラインのやりとりが主な中学生が緊張しながら「こんにちは。」から始まり要件をまとめていくこともよい体験になるのでしょう。自己紹介カードには「小さい子どもと遊ぶのが好きだから」「保育園の先生が好きだったから」など希望理由があり、頑張りたいことや職場への一言の欄には一生懸命に考えたであろう言葉が並び、大人の世界を臨むことへの期待を感じさせます。
 そして実際に中学生がクラスに入りますと、園児達はとても友好的に受け入れます。
中学生は本気になって鬼ごっこをしてくれたり、とても気軽に言葉をかけ手を貸してくれます。大人ではなく小学生でもなく、頼りになるのだけれど自分達にも近い存在の中学生との触れ合いは新鮮なようです。
先日の「祖父母の会」からも感じたのは、子どもが様々な世代の人と触れ合い、時に背伸びをしたり・憧れたり・甘えたり・見守られながら多面的な関係性がもてる環境は子どもの心を楽々とさせます。
 さて、中学生は午後も仕事を行います。父親参加日で使用する木材に紙やすりをかけ配布物の封筒詰めなどを手伝いながら、表に見えない仕事に気がついていきます。今までに関わった中学生達はみんな、周囲に親しみをもって馴染み、3日間を終えると素直な感想を抱いて学校にもどって行きました。
私達教師は中学生と共にすごしながら、園児の将来の姿を重ねて観るような機会になります。年齢とともに子どもは人の中で生きていくうえで大切なことを身に付けていくのですが、分からなかった時に人に助けを求められる素直さや自分ができることを見つけて精一杯向き合う姿勢が基本になっていると思います。当たり前のようですが、幼い頃から養ってあげたい大きな能力です。
                      園 長   手 塚 映 子

2019年9月27日

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