「蝉を捕まえた!」「水に顔をつけられるようになったよ。」「朝顔がきれいに咲いたの。」・・・久しぶり会う友達や担任に話したいことがあふれる始業式です。
子ども達はご家族と一緒にすごせた夏にいろいろな発見や喜びを見つけ、ひとまわり大きくなって2学期を迎えました。
これからの1~2週間は子どもが園生活のリズムを取り戻していくように配慮してまいります。また活気がでてきた子ども達が伸びやかに身体を動かす活動を増やしていき、運動会に向けて幅広い運動遊びを楽しみます。教師は取り組む過程を大切に見守り援助し、子ども達は挑戦する気持ち・達成感、友達と協力する有意義さを体験していきます。
さて、このように運動会をはじめ行事は、子どもの活動が多領域に広がる機会になり、保護者の皆様や友達と楽しめたという充実感は子どもの共感性を深めます。
当園の一年間は日常の保育の積み重ねを中心として、日本の祝祭や大きな「行事」がちりばめられています。そして2学期には秋の収穫の園外保育をはじめ多彩に予定されていましたが、残念ながら、新型コロナウィルスの感染予防対策として行事を変更せざるを得ません。私どもとしましては教育的な体験が可能な限り欠けないように、中止とせずに配慮・工夫を加えて「行える事」を模索してまいります。
(行事などについて詳細は別紙にてお知らせいたします。)
そして、しばらく続く単調で制限が多い毎日に大人の私達は息苦しさを感じることがありますが、幼児の毎日は新鮮な出会いにあふれています。幼児期に人間のもっている高尚な感覚を発達させながら、豊かな生命力をもって成長していけるような園生活をより意識していきたいと考えています。要は、大人が「おおい」となって、社会的不安や緊張が伝わらないように守ってあげることです。大人が「大人としてやるべきこと」を見極めて実践していく力を試されているようにも感じるこの頃です。
秋は夏に十分な日差しを注がれた植物が実を結ぶ季節です。子ども達は4ヵ月の園生活の積み重ねをもって、ますます主体的に活動し自信を深めていきます。
子どもも大人も実りの多い学期にしてまいりましょう。
今学期も皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます
園 長 手 塚 映 子