日に日に明るくなる陽差しのなかで梅の花が咲き、春を感じるこの頃です。
幼稚園では、子ども達の1年間の成長を感じる喜びの季節となりました。こども達とすごす一日一日が一層大切に感じる3月です。
さて来週にはいりますと、縦割りクラスと年少クラスのペアで「お祝い会」を行います。
2学期から土手散歩などで交流してきた子ども達が集まって、それぞれの学年が大きくなり4月には進級・小学校入学を迎えることをお祝いします。私の話のなかで、新しい赤色さんが入ってくることに触れますと、年少児は「手伝ってあげる!」とはりきります。また、年中児はずっと間近で観てきた年長児とその活動に大きな憧れをもっていて「今度は私達の番だ!!」とやる気いっぱいです。
そして、精神的視野に広がりをもった年長児は状況をよく理解し、「新しい藤色さん、桃色さんにやさしくしてあげてね。」「〇〇ちゃんは何組になるか楽しみだね。」・・・と実感のこもった言葉をかけてくれます。3学年が一緒にゲームをし、手作りのプレゼントを交換し、土手の散歩ではおやつ(食の会が焼いてくださった)を食べ・・・笑顔があふれる思い出深い日になりますように、教師達は心をこめて準備しています。
さて、その会のなかで、年長児が一人ずつ発表する場があります。前もって「小学校で何が楽しみか?(何を頑張りたいか?)」と考えていたことをみんなの前で、「給食が楽しみです。」「足し算をがんばります。」とはっきり言葉にする年長児を見ていますと、毎年ながら胸が一杯になります。雛鳥が巣から青空に飛び立っていくように、船が港から大海原に漕ぎ出していくように・・・子どもらが希望や夢をもって明日に進んでいってほしいと心から願います。
4月、卒園生は小学校へ入学します。大きな節目を迎え、学習が始まります。
保護者の皆様には、子どもが学ぶ楽しさ(有意義さ)を生涯持ち続けられるように、これからも見守り援助していただきたいと思います。特に低学年のうちは、我が子がどんなことに興味をもっているのか、何が苦手なのか、保護者が察して工夫してあげることで子どもは安心して一歩先に進めます。そして人工知能が発展する時代だからこそ、人間の感性や情緒が生き生きと育む重要性が深くなります。子どもが家族とすごす時間・友達とたのしむ体験も大切にされてください
学ぶことは自分が豊かになること、
豊かになった自分が人と繋がり社会に立ち、そしてその人生からまた、学べること。
卒園児ならびに保護者の皆様が佳き出会いに恵まれて、
健やかな日々をおくられますように心からお祈りしています。
園長 手 塚 映 子