2011.5.26

担任コラム

 あたたかな日差しのもと園庭の木々も葉が茂り、華やかに咲くバラやつつじの甘い香りが心地良い季節になりました。
 空組には27人の子どもたちが毎朝元気に登園しています。進級当初、年中・年長児がそれぞれに空間を区切り、慣れた友だちと室内遊びを楽しむ様子がありましたが、最近は年中児が「入れて」と言い、年中長が交じって遊ぶ姿がみられるようになってきました。

 先日は、机の上に椅子やベンチを乗せて二階建ての「船」を作っていました。年長児が操縦をしながら「外を確認してきて」と言い、年中児が船と陸(他の机)の間に掛けた板の橋を渡り保育室の窓を少し開けて木の望遠鏡で外を覗き、「海賊が近づいてきます」と知らせると、船長は「皆!船の一階に隠れて!面舵いっぱい」と仲間を一階に非難させ安全な場所まで運転します。そして「もう大丈夫」と海が穏やかになったことを船長が知らせました。
 すると船上のコックが臼の中でこねた砂袋を平らな籠に乗せて、おもちゃの棚をオーブンにしてパンやクッキーを焼いたり、木の棒にひもを巻きつけて焼き鳥を焼き、船長や船の一階にいる赤ちゃん役の子どもに振舞ったりしています。また、船内には病院もあり、人形に布の包帯を巻いてベッドに寝かせ、薬箱も用意されています。そして、買い物から帰ってきた船員が、斜めに立てかけたベンチから積み木を滑らせ、船に荷物や燃料を積みいれ、再び出発します。
 また別の場所では、ついたてを使い広い家を作り、皆で決めた下駄箱に靴を揃え、机の上下にムートンを敷き二段ベッドを作りテーブルに布をかけて紐や木の実で作ったご馳走を並べて、他のお家と「泊りっこ」を楽しむ姿もあります。友だちが遊びに来ると「今日は暑いわね」と冷たいお茶を出してくれたり、机の下に寝転び布の布団を掛けて机の裏の木目を星に見立てて「きれいだね」と話したりしています。

 そして、皆で遊んだ後は、もちろん皆で片付けをします。
ある時、いつもの様に皆で布を畳み平らな籠に布を置いていくなかで、一人の子どもが崩れているものを見つけてそっと整えてくれていました。「キレイに並んでいると気持ち良いね!」と声を掛けると満足げに微笑み、次の日も同じように整え嬉しそうに棚にしまっていました。それを観ていたほかの子どもも、編ぐるみを集めるだけでなく籠に並べたり、食器を同じ種類で重ねてしまったり、こだわって丁寧に仕事をする姿も見られ、その都度「きれいに並べてみたんだね!気持ちいね!」など声を掛け互いに嬉しい気持ちになります。

 こうして毎日様々な遊びが展開される中、空組では、担任も「船員」になったり、お家ごっこのお母さんになったりして遊びの空間を行き来しています。おもちゃを「貸して」と言われれば気前良く貸してみせたり、「こうした方が皆が楽しめる術」を子どもたちに提案したりと、態度や言葉の助けを積極的におこなっていく時期と考えています。それを手本にしながら空組のともだちと楽しくで遊ぶ経験を積み重ね、自分たちで助け合って遊べる力が身についていくと良いと思います。

 友達と一緒にいることで楽しさはたくさんあります。それと同時に思いが通じ合わなかったり、やりたくないと思っても皆でやるべきことがあったり、集団生活を送るには自分勝手ではなく相手がいることを考えなければいけないことがたくさんあります。
 先日、年中同士が意見のくいちがいがあったとき、年長児が彼らの手を握り話しを聞いて仲裁とアドバイスをしていました。年中児は静かに頷き聞き入れ仲直りをしていました。
嬉しいこと、悔しいこと、悲しいこと、その一つ一つの出来事から皆が学んでいます。

 子ども一人ひとりにとって空組が居心地のよい場所になるよう、彼らの成長を楽しみに見守り援助していきたいと思います。

空組担任 今井奈津子

2011年5月26日

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