寒暖を繰り返しながら少しずつ春の訪れを感じるようになってきました。
先日年長児は嶺町小学校に遊びに行ってきました。安心して小学校生活を送れるように、1年生が楽しい催し物を企画してくれたり、小学校に入ったらどんなことをするかを紹介してくれるイベントです。初めは緊張していた年長児も、ペアになった1年生が優しく接してくれる姿に安心感を覚え、少しずつなじんでいきました。大きな体育館の中で、子ども同士で各ブースに行く姿を見ると、他者と会話を通して行動できるようになった年長児の成長に、たくましさを感じました。小学生に向けてとても実りある交流になりました。
幼稚園生活を通して子ども達は存分に遊び、多くのことを学んできました。おもちゃを多様に見立てる時間は創造力を育て、芸術的な活動では感性を養い、満足感や達成感を味わい、自信をつけてきました。日々の生活の中で、その子の得意を探し、主体的に物事に取り組む意欲が芽生えてきました。小学校に入ると、もっと幅広い学びが始まります。大切なのは、知ることに喜びを持つことです。自分の知らないことがより分かってくることが嬉しい・楽しいと感じる気持ちが持てることです。授業で学んだこと、登下校中に発見した町のこと、友達との会話で生まれた何気ないことに興味を示すかもしれません。どうか子どもの話に耳を傾け、子ども達が興味関心を持ったことに対して保護者の皆さまがサポートしてあげてください。一緒になって調べたり、ヒントを出してあげたり、興味のある場所に行ってみたりと、目の前の疑問を少しずつ理解・納得していく過程に、できるだけ寄り添ってあげることが、学びの意欲を育んでいきます。
進級・卒園を控え、充実して遊ぶ子どもの姿があります。遊び方・会話の内容など、大きく成長した子どもたちを見て嬉しく思います。
在園中、保護者の皆様には多くのご協力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
卒園児ならび保護者の皆様が
ますますご健康で和やかに過ごされますように願っています。
園長 齊藤晴彦