1. ​学習指導要領に向けて

​学習指導要領に向けて

園長コラム
 先日は年長児がせせらぎ公園まで往復歩いて遠足に行きました。虫や花の発見をしたり、仲間と会話を楽しんだり、各々楽しみを見つけながら歩き切りました。発見や喜びを仲間と共有する年長児を見ると成長を感じます。帰りは疲れから無言で歩く子もいましたが、最後まで歩き通すことができた達成感は自信につながったことでしょう。とても充実した体験になりました。
 
 先日朝日新聞に、次期学習指導要領改訂の大きな柱の一つにある“学校が行う教育課程カリキュラムの柔軟化について”の記事がありました。現在の45分授業を40分にし、それによって生まれた余白の時間を工夫している例が載っていました。文部科学省の論点として、
〇学習指導要領そのものを質の高い授業に直結し、わかりやすいものにすること
〇多様な子どもが輝く柔軟な教育課程編成の促進や、子ども自身が学びの自己調整をできる方法、教師の指導の在り方を考えること
〇情報活用能力育成や探究的な学び、分離融合などの観点から学びを考えていくこと等
があげられていました。そして、教育課程課長の言葉として「子どもたちが自らの人生をかじ取りする力を身に付けられるよう、デジタルの力でリアルな学びを支えつつ、多様性を包摂できる時期学習指導要領を目指したい」とありました。
 
 この「自らの人生をかじ取りする力」は今後ますます必要になっていく力です。自分の人生の方向性や目標を自分で決め、それを実現に向けて努力し、自分自身で人生の舵を切り進んでいく力です。幼稚園時代は、まさしくリアルな学びの連続です。遊び、生活を通して実感を深め、自己成長していく力を伸ばしていきましょう。
 小学校の学習指導要領が改定されると、幼稚園の指導要領も変わってきます。余白時間が子どもの成長にとって有意義な時間になるように、創意工夫しながら保育をしていきたいと思います。
 
 園長 齊藤晴彦

2025年4月30日

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