2012.2.28

担任コラム

 ツバキの芽が出始め、一歩ずつ春の訪れを感じるようになってきました。2 月は、たてわりクラスは、3 週間にわたる年齢別活動を行いました。普段のクラスの生活とはまた異なった同年齢ならではの交流活動で、様々な体験ができました。

 年長グループでは、けいどろ・中あてが流行っています。“けいどろ”のルールは、警察内の宝物を泥棒が奪えば、泥棒の勝ち。泥棒を全員捕まえれば警察の勝ちです。最近は、足の速い子は分かれる、泥棒が多かったら警察に移動するなど、つかまえるか捕まるかのギリギリの攻防を楽しみ、子どもたちだけで工夫してゲームを作っていくことができるようになりました。“中あて”は、外野の子が下手投げでボールを転がし、内野の子は当たったら外野に移動する、内野の子が一人になるまで続けるゲームです。人のかたまりの中で逃げる子、一人違う場所へ逃げる子、外野になると、素早くボールを回すなど、戦略性を持って遊びを楽しんでいます。

 年長児になると、体の動かし方がわかってき、合理的な姿勢をとることができるようになります。ルールのある運動遊びの中で、素早く動いたり、止まったりするなどの身体機能を獲得していきます。そして、運動感覚やバランス感覚を発育させていきます。また、目的性の強い役割遊びや、勝ち負けのチーム遊びの楽しさがわかってきました。自分のなかに大事にする基準やルールが持てるようになってくるために口げんかもありますが、自分流ではない共通のルールに基づいて判断することができるようにもなっています。

 ダンボールの家づくりは、6 人のグループで行いました。初めは個々のイメージだけで、一人で家づくりを進めていた子も、友達同士で話し合う時間を大切にすることで、キッチンを作るためにはどのような過程を踏めばよいか、煙突を取り付けるためにはどうしたらよいかなど、意見を交換し合う、助け合うなど、協力し合って作ることができるようになってきました。2 週間に渡るダイナミックな活動で、とても充実していました。そして、少し先の目標をイメージして、段取りを立てて物事に取り組む力が身についていると実感しました。

 子どもたちは小学校に向けて胸を膨らませています。どんな小さなことでも「学校に入ったらこんなことを勉強するから楽しそうだね」といった期待を込めた励ましをしたいですね。
 藤色さんにとっては、残りわずかな幼稚園生活となりました。最後まで笑顔で幼稚園生活を送ることができるように、楽しく過ごしていきたいと思います。

年長組担当 斎藤晴彦

2012年2月28日

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