2013.10.30

担任コラム

先日、園庭で実ったりんごとくるみを子どもたちと味わいました。お部屋では、稲穂から一粒一粒お米をとって脱穀をしり、散歩の道すがら、どんぐり拾いに落ち葉集めをして、実りの秋を楽しむ子どもたちです。

 

太陽は暖かく、カラッとした涼しい風が心地よい園庭で、現在、子どもたちは砂だんご作りに熱中しています。園庭にある、あらゆる土で砂だんごを作り、ついに最適な土がある場所を見つけた様です。彼らが見つけた集会室前の土は、程よく粘土質で、きめが細かく手で握るとよくまとまります。運動会明け頃から、毎日作っている子どもたちは、その日の天候により、土の湿り具合を見て、水を足したり、逆に乾いた砂を加えたりして、丁度良い土を調合しています。

 

 そして、そのだんごに乾いて白くなった‘白砂’を繰り返しかけていくのですが、その白砂にもこだわりがあります。一番初めにかけるのは、集会室のスノコと手洗い場の間に溜まる白砂です。そこには、風で舞ってきた、とても小さな粒子の白砂が集まるのです。その片栗粉に似た手触りの白砂は、だんごにかけると密着し、砂だんごの表面はみるみる白くなり、砂をかけては握るうちに硬くなっていきます。

次はその砂だんごに少し粗めの白砂をかけながら手で撫でていくと、表面が削れ砂だんごが黒く光りはじめます。手や布で磨き上げた砂だんごを太陽にかざすと、砂がキラキラと反射して光り、子どもたちはこの砂だんごを「ダイア」と呼んでいます。

 

園庭に座り込み、砂だんごを作る子どもの声に耳を傾けてみると、友だち同士で、どこの土が上質であるか、「小石を混ぜたほうが丈夫になるよ」、「この白砂がいいよ」と情報を共有していることに気がつきます。また、この様な長い工程にこだわって作り上げてきた砂だんごが突然割れてしまうこともあります。側で一緒に作っていた私は、今までの努力があっけなく壊れてしまったため、つい「先生のあげる」と喉まででかかりましたが、子どもは、「あーあ壊れちゃった、また作ろう」と、すぐに一からやり直します。子どもたちは、壊れてしまったことにとらわれず、新しい土を握りながら、「今度はもっと小さいだんごにしてみる」と、とても前向きに、作り上げる工程を楽しんでいました。    

砂だんご作りを通して、丁度良い素材を見つける探究心や、小さな変化を感じながら向き合う根気強さ、そして何度でもやり直す気力など、様々な力が育っていることを感じます。

 

さて、幼稚園では、秋の深まりとともに、ひとつの物語を歌や体で表現する音楽会や、指先を使って織り上げていく毛糸の織り機に‘ボンボン’作りなど、時間を掛けて取り組む活動を楽しんでいきます。砂だんご作り等、遊びの中で培ってきた力が、子どもたちの新たな活動を豊かに支えてくれるのだろうと、わくわくしています。

                              空組担任:今井奈津子

2013年10月30日

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