1. ​ご入園・ご進級おめでとうございます

​ご入園・ご進級おめでとうございます

園長コラム

 皆様、ご入園・ご進級おめでとうございます。
 幼稚園が始まるのを心待ちにしてくださった方も多くいるでしょう。
新型コロナウイルスに気を抜けない日々は続きますが、幼稚園では、昨年の経験を活かしながら、「何かができなくなる」のではなく、「何ができるようになるか」を考えながら日々保育を考えてまいります。子どもが主体になり、ご家庭と教職員が両隣りで支えながら皆で輪を作り、明るさを持って、幼稚園生活を送って参りましょう。どうぞよろしくお願い致します。
 
 先日新聞に、日本人は人に助けられるのを良しとせず、「助けてくれる人がいない」と思っている青少年が他国と比して多いとの統計が出ているとありました。強がりや思い込みから、素直に助けを求められない不器用さもあるかもしれませんが、「つらいときには、いつでも助けを求めていい」と説くだけでなく、幼児期から子どもの話に耳を傾け、真摯に寄り添う姿勢を私たち大人が大切にすべきだと思います。
 幼稚園に入園すると、集団活動になりますが、すぐに友達遊びができるわけではありません。幼稚園で家族以外の大人や子どもたちに出会い、周囲を模倣したり話を聞いたりしながら、少しずつ会話や他者への共感性を発達させていきます。新年少児は、今までお母様の覆いの中で、安心を得ながら徐々に自分できることを確立してきました。そこから保護者の助けなしで、関係を構築していくのですから、言葉で表せないような不安を抱えることもあります。不自由さを感じる子もいるでしょう。特に入園・進級と環境の変化で、ご家庭ではわがままを言うかもしれません。もちろんご家庭で何でもありというわけにはいきませんが、どうか子どもの話を聞いてあげ、がんばっている姿を頭でイメージしてあげてください。それだけでも大人の心持ちが子どもに伝わります。そして、子どもが体験してきたことを認めてあげてください。そこからしだいに自信をつけ、安心して物事ごとに取り組めるようになります。もし、子どもの話だけでは心配なことがありましたら、何でも担任までお聞きください。
 
 嶺町幼稚園では、生活の自立を丁寧に促していくことから始め、発達に併せて人間関係の構築も考えていきます。また、一人一人の「今」の思いを見て関わることで、「電車が大好きな子」「興味関心が幅広い子」などその子の見ている世界から受け止めるようにしています。周りと比較するのではなく、以前のその子と比べてどう成長しているかを見ています。その子自身が一歩一歩着実に成長していく1年間にしていきましょう。
 
園長 斎藤晴彦

2021年4月 9日

< 満3歳児クラスについて  |  一覧へ戻る  |  さくらんぼ >

< 前ページ  |  一覧へ戻る  |  次ページ >

最近の画像

このページのトップへ

このページのトップへ

動画説明会申込フォーム