1. ​「やりたい」から始まる

​「やりたい」から始まる

園長コラム
 日中はだいぶ過ごしやすい季節になってきました。子ども達は運動会に向けて、毎日活発に体を動かしています。体が動くようになってきたことで、どの子も自信を持って活動していますが、反面気持ちが先走り、少し無茶をしてけがをする子も出ています。幼稚園でも気をつけてまいりますが、ご家庭でもどうぞ子どもの気持ちが高揚して、いつも以上のことを行っているときは、注意を払っていただき、怪我にお気をつけください。
 
 運動会の種目に取り組む子どもの様子を見ていると、心が動くことで体が動くと実感します。遊びもそうですが、「やりたい」と思ったことには意欲的に取り組みますし、やりたいタイミングも人それぞれです。初めてのことにすぐに取り組める子もいれば、「やりたくない」、と教師に訴えてくる子もいます。そのようなときには理由を尋ねます。答えが明確にある子に対しては、必ず教師が助けることを伝えます。そこから安心してできる子もいれば、自分なりに理解したり、心の準備ができたところで取り組む子もいます。皆の前では難しいけれど、遊びの中なら挑戦してみようと思う子もいます。いろいろなタイプの子がいますから、その子が何を考え、どのタイミングで挑戦できるか、できる限り子どもの姿を見ながら声をかけていくようにしています。
 そして私たちの役割として、環境的に体を動かす時間を作ったり、体を動かしたいという意欲や達成感を持てるための工夫をしています。日ごろから土手の散歩で斜面を歩いたり、園庭の大型遊具を登る体験、縄跳びや様々な種類の鬼ごっこなど、体を多用に使う遊びを意識的に取り入れています。楽しいから心が動き、思わず体が動くような保育を大切にしています。
 
 やる気になった子どもの姿は美しいです。苦手な跳び箱を何回も挑戦する子、リレーの練習後何回もトラックを走り、懸命に練習する子、遊びの中で友達とフォークダンスを踊る子など、各々の思いで体を動かしています。子どもによって得意分野や好きなことは異なりますから、その子がやる気をもって楽しんでいる時間を大切にしています。上手にできたことが「できた」のではなく、「自分でできたと思える心」を育みたいと思っています。
 
園長 齊藤晴彦

2021年9月28日

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