2015.1.8

担任コラム

 明けまして おめでとうございます

元旦は、暖かいお日様の光を浴びて、身体中から新しい力がみなぎるようでした。今年も幼稚園の子どもたちの健やかな成長の一端を担えますこと、心から幸せに思います。

皆さんはどのように冬休みを過ごされていらっしゃいましたか?

 私たちが終業式の後、先ず取りかかることは、保育室の手入れです。大掃除は子どもたちともしますが、床のワックス掛けやおもちゃの修理など、普段手が回らないことをします。羊毛ボールの毛玉取り、エプロンや布の繕い、板のささくれのヤスリがけ、…子どもたちがいない保育室で、子どもたちが喜んで遊ぶ姿を思いながらの作業は、地味ながら意味ある事です。子どもたちへの特別な思いをゆっくりと馳せることができるからです。これを済ませて、私たちも心から休暇を楽しみました。

 冬休みに入ってすぐ、実家の母と一緒に食事をしていると、母が私のカーディガンの袖のほころびに気が付きました。私が帰るまでに直すからと、針と糸、そして、年末の大掃除でやっと捨てる気になっていた母の母(私の祖母)の着物の、絹の端布を「色がピッタリ」と言って嬉しそうに持ってきました。糸でつぐだけでなく、裏から布を当てるのだそうです。初めて知りました。細い毛糸のそれは繊細で、何度も裏と表を見返しながら目の前で直してくれました。元から気にいっていたガーディガンでしたが、私にとって他にない特別なものになりました。母と祖母がいつも見守ってくれているような。繕い物は、母にとっても特別なことではありません。けれども手を掛けてもらったことが嬉しかったのはいうまでもなく、母の姿は、私の心を動かしました。どんな言葉にも勝るメッセージになりました。

 言葉をいくら尽くすよりも、行動はメッセージになりうる。私も、よく考え、手足をよく動かす一年にしていきたいと思います。その姿が子どもたちの目に止まってくれることを願って。

未就園児クラス担当 平林美和

2015年1月 8日

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