2019.2.27

担任コラム
年長児
 
 今年は寒暖差の激しい冬でしたが、少しずつ春の風が吹き始め、梅の花が咲き、土手へ行くとカタバミやオオイヌノフグリ、菜の花が色鮮やかに花開く姿が見られるようになりました。
 
 2月からの3週間、年長児は「けやき」「さくら」グループに分かれて様々な活動を行いました。1週目は子ども同士で話し合い、3グループに分かれてグループ名を決めました。誰かが案を言うと「それいいね!」という声が聞こえたり、「お花の名前だったらどのお花がいい?」と投げかける声が聞こえ、それぞれが意見を言いながら名前を決めていきました。グループ名が決まると次はカレー作りでの役割分担です。お鍋に野菜を入れる係、カレー粉を入れる係、とみんなで希望を出しながら決めていきました。希望が重なってしまうこともありましたが、「私違う係でもいいよ」と自然に譲る姿も見られたり、人数の関係で二つ係をやる人が出てくると、「○○ちゃん譲ってくれたから二つ係やったら?」と提案をする姿もありました。そして当日はお母様方のお手伝いも頂きながら、とてもおいしいカレーを作ることが出来ました。
 
 2週目に入ると、子どもたちが楽しみにしていたお家づくりが始まります。皆様にご協力頂いた資材を使用し、まず家の壁や玄関を作っていきます。そして次にお風呂場やトイレ、台所など思い思いのものに取り組んでいきました。みんなで協力しながら作っていくとお互いの意見が異なることもあります。自分が「こうしたい」という思いをぶつけるだけでは解決しないということを実感し、「ではどうすればいいか」を学んできました。3週目には電話や金魚鉢、掃除機など自分たちの家にあるものを考えたり、お互いの家を見合いっこしながら作り上げていきました。「僕がガムテープを貼るから、○○ちゃんおさえてて」など声を掛け合って協力する姿も見られました。そうしてできあがったお家には年中児、年少児も遊びに来てくれました。「これは何?」という質問に少し照れながら、しかし嬉しそうに説明をしてあげたり、手を引いて案内をする様子に年長児としての成長を感じました。
 
 3週間という短い時間でしたが、協力して大きなものを作り上げるという達成感や充実感を得られ、一人ひとりの自信に繋がったのではないかと思います。年長児だからこそ行える様々な活動を通して、話し合いの大切さや協調性を学んだ年長児。卒園に向けて一日一日を大切に、楽しく過ごせるように保育者も誠心誠意努めてまいりたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
 
さくらグループ担当 坪井亜希子


年中児

 新しい季節を知らせるように吹くあたたかな風。それに呼応するように咲き誇るウメや菜の花やオオイヌノフグリ…。もう春はすぐそこですね。
 
 年中さんもそんな草花のように、彩り豊かな日々を過ごした三週間の年齢別活動。
最初の週は、見慣れない環境や、普段ならなかなか一緒にいる機会のない別のクラスの友だちに緊張した面持ちで登園する姿も見られました。教師と遊んだり、友だちに「おはよう!」「一緒に遊ぼう!」と声を掛けてもらったりするうちに表情が和らぎ、伸びやかにすごすようになりました。
 
 2週目には品川水族館へ遠足に出かけました。水中トンネルで頭の上を通るエイに釘付けになったり、色鮮やかな熱帯魚を見ながら「ピンク色の魚がいたよ!」「青と黄色のシマシマの魚だ!」と、自分のお気に入りの魚を見つけたり、タカアシガニやオオクチイシナギの標本と背比べをして「大きすぎるよー!」と歓声があがったり…。ドクターフィッシュとのふれあいコーナーでは、指を入れながら「くすぐったーい!」と思わず顔が綻ぶ子どもたち。あたたかな陽気の中でイルカショーを観ることも出来ました。見て、触って、感じて、考えて…。子どもたちの感覚や好奇心がくすぐられた一日でした。
そして、翌日には「お部屋を水族館にして、赤色さんをご招待しよう!」と言って、大きな模造紙を使って、水中トンネルやペンギンコーナーを作ったり、ドクターフィッシュを描いて切り取り、ふれあいコーナーにしたり、チケットやパンフレットをつくったりとイメージをもって張り切って作り上げました。そして赤色さんが来ると、「いらっしゃいませ!」と嬉しそうに迎えて、チケットを配ったり、館内の案内をしたり、ペープサートでイルカショーを演じたり…。水族館の人になりきって思い切り楽しみました。終わった後も、「あぁ~楽しかったなぁ。」と思わず言葉があふれる子も。この?満たされた感覚”が翌日以降の遊びの姿に変化をもたらし、友だちとイメージを共有しながら遊んだり、言葉のやり取りが活発になったりしました。
 
 そして年齢別活動中、いつも頼りにしていた〝藤色さん″がいない中、「みんなで机を運ぶぞぉ!」「先生、もうお膳立てぜ~んぶ終わったよ!」など〝藤色さんがしているお仕事″にも積極的に取り組む姿がとても頼もしく思いました。
 
 藤色さんへの勢いがどんどん加速していく桃色さん。残りわずかとなりますが、遊びと生活の両輪が一段と力強く回せるように、そして、憧れのつよくて優しい藤色さんのなれるように、一人一人の背中を押しながら日々の保育に励んでまいります。
年中 どんぐりグループ担当 浅野 佳澄

 

年少児

 日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じるようになりました。土手では、大根の花があちらこちらに可愛く咲き始めています。
 保育室での遊びでは、衝立や椅子を動かし自分の遊ぶ空間を作ります。子どもによって、自分の家の子もいれば、お店やお城、レストラン、と様々な空間を工夫しながらダイナミックに遊ぶ姿が見られるようになりました。
 ある日、いつものように遊んでいると、一人の子はお家にしたい、もう一人の子はレストランにしたいと話をしている場面がありました。どちらも作りたい気持ちが強く譲れないようでした。すると一人の子が「それじゃあレストランお家にすればいいんじゃない?」と思いつき提案すると、もう一人の子も「それいいね!」と賛成して解決ができました。二人は、衝立をレストランにし、お料理がなくなったらカーテンが閉まり閉店になります。その奥の部屋にはムートンを敷いてベッドにしてまた朝が来るとカーテンがあき、レストランが開く…。この時期になると、クラスでの友達との関係が深まり、先ほどのように自分の思いを言葉にして伝えることができるようになってきました。これらはやはり、毎日の遊びの中から自然と子どもたちは学んでいるのだと感じます。
 年少児では、朝の少しの時間や、食後にボンボン製作を行っています。丸い型紙に毛糸を上から下、上から下(下から上の子もいます)へと通していきます。徐々に型紙に毛糸が巻きつき太くなるのが目で見てすぐわかるので年少児にとって、とてもわかりやすいです。虹組では「あと何本でできる?」「今日もボンボンしたいなー」ととても楽しみながら子どもたちは指先を動かし集中して頑張っています。これだけの時間をかけて作ったものは子どもにとって宝物になり、そして大きな達成感になります。ぜひ出来上がりを楽しみにしていてください。
 
 今年度も最後の月となります。年少児にとっては初めての集団生活を過ごした一年でした。始めは不安で泣いていた子どもたちも今では自分の身支度ができたり、好きな遊びや、好きな友達ができ、安心して過ごしております。これからの子どもたちの成長を見守り、一つ一つの時間を楽しみ、大切にしていきたいと思います。
虹組 担任 森谷 かんな

2019年2月27日

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