1. 新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます

園長コラム
 新年あけましておめでとうございます。皆さま、和やかなお正月を過ごされたことと思います。今年も子ども達の心が揺れ動き、毎日を楽しく過ごせるように、誠心誠意保育に向き合って参ります。どうぞよろしくお願い致します。
 
 昨年は、海外での紛争、日本国内でも心が痛くなる出来事が起きました。これには多くの要因があると思います。私が思うに現代、自分たち中心になりすぎ、今の生活が満たされればよいという考えが、問題を作っているのではないでしょうか。人は周りの支えがあって今の幸せもあるのですが、なかなか気づくことは難しいです。一人でも多くの人が、欲に踊らされず、小さな幸せを積み重ねていける世の中になってほしいと願っています。
 その中で私たちは子ども達に、何を伝えていくことができるのでしょうか。それは、子ども達にしっかりと手をかけ、目をかけ、方向性を導いていくことです。ありのままの自分を受け止める気持ちが持てるように導き、喜びや悩みを保護者を中心とした周囲の大人に話せる関係性を作ることではないでしょうか。そのためにも、一人一人の長所を見ながら、個々の力が発揮できる場面を気づかせてあげることが大切です。「私はここは苦手だけどここは得意だから大丈夫」、この気持ちを持てることで、自己を肯定できる力を身に着け、他人と比較せずに自分らしくいられるようになっていくのだと思います。
 この自己認識力ですが、大人になれば自己の振り返り、他者からのフィードバックなど意識的に高めていくことはできますが、幼児期はまだできません。子どもが夢中になって遊ぶ中で好きなことを見つけること、大人が肯定的な声をかけて一緒に考えること、このような過程を経て身に着けていきます。
年少児では担任を中心として、温かい覆いの中で相手を信頼する関係性を積み重ねる。
年中児では、夢中になって遊ぶこと=思う存分自己を発揮し、自分の気持ちと相手の気持ちを認識していく。
年長児では仲間との話し合いで、相手の気持ちを考えながら協力して物事を作っていく。
このような3年間の体験で大人の助けも借りながら段階的に成長していきます。
 
 幼児期に自由自在に創造したことが周囲に認められ、思う存分自己の世界を満喫する時間を保証し、「自分は自分のままでよい」と思える環境の中で育まれた子どもの心は、自分の人生に幸せを見つけ、生涯支えていくはずです。
 
 能登半島地震で多数の尊い人命が犠牲となっていることに、深く哀悼の意を表します。また、被災されたすべての方々に心よりお見舞いを申し上げると共に、早く安心安全な生活が送れるよう、お祈り申し上げます。
園長 齊藤晴彦

2024年1月 9日

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